
小高い丘、そこから臨む海。
夕日が沈むまで、ずっと眺めてしまった。
美しい景色を見ると
涙が出るってよく言うけど、
ほんとなんだなって。
地球って、まあるくて、
地球って、うつくしい。

ウィーンは、古いと新しいが混ざる町。
馬車が走ったかと思えば
電気自動車が通り、
地元のおばあちゃんは
最近できたデリカテッセンのお店で
お買い物をする。

旅でよく覚えているのは
人との出会い
はじめての海外ひとり旅は、
ニュージーランドだった。
約1年間、働いていた国なのにも関わらず
人とのコミュニケーションが
なかなかうまくいかない。
そんな時、移動で使った長距離バス、
前に座っていた金髪の男の子が
ちょこちょこ後ろを振り返ってくる。
子供にどう英語で
話しかけてよいかわからず、
はじめは、見ないふりをした。
だけど、そのうち楽しくなってきて
ちょっかいを出したり、
いないいないばあをしたり。
あの男の子は、いまだに、
わたしのひとり旅の支えとなっている。

街歩きをしていて
ちょっとすてきなお店を見つけた時の喜びは、
その日の気分がどんなに悪くても、
一瞬で打ち勝つ強さがあるよね。